雷雨の予報が出ていた日ですが、ぽつりとも降りませんでした。
昼過ぎからは太陽も顔を出し、
クリアな日差しが強烈に差し込んでくる瞬間もありました。
空にはモクモク入道雲が立ち込めて夏を実感する空模様でしたね。
お天気は回復に向かいそうです。
今日は去年、山ぶどうの最後の方に染めたスカーフを紹介しましょう。
着物を解体して出た薄手の絹です。
この日本製の着物の裏地に使われていた布はシフォンのような肌触りです。
実は昨日薄曇りの中で作品をチェックしているときには、
ちょっとさえない色に見えて
染め直そうと思っていたのです。
でも今日になって明るい日差しの下で見ると、
色は淡いけれどそのほのかなピンクが桜の花びら色のようで
とても美しいのです。
染め直すなんてもったいない。
心がそう囁きました。
その声を聞いて、これはこれで置いておこうと決心したのです。
いつか誰かと出会うことがあるかもしません。
その日を待ちましょう。
このシフォンタイプの絹のスカーフを自分も一枚持っています。
肌に触れる感覚がとても気持ちよく、軽いので見た目も涼しそうな印象です。
フワーっと軽いのに暖かく、エアコンの冷たい風から首元を守ってくれる、
今の季節にぴったりの使用感です。
日本製の絹って格別な気がします。
その素晴らしさを再びみなさんに知ってほしいと願っている私です。