こんにちは
お久しぶりでございます。
この春はなかなか染物に時間を割くことができず悔しい思いのダイダイです。
パートナーのAちゃんが病気になって以来、
私は彼の手にもならなければなりません。
それで彼のアシストをして畑仕事に精を出していたのです。
畑仕事をしていると家のことやアレヤコレヤで
染物をする余裕がありません。
今が旬のフジの新芽やアケビやカラスノエンドウ。
新緑の緑色は淡く本当に優しい色なのです。
去年いくつかの家の周りの植物で染めた色を思い出しながら、
移ろい流れていく季節を横目に
土と戯れ虫を追いやる暮らしを営んでおりました。
そうしているうちに、
去年も参加した近所の施設の染物講座が
今年もまたありました。
先週の木曜日のことです。
このイベントだけは逃したくありません。
何しろ、自分では手に入れられない貴重な山葡萄の染め液がもらえるのです。
その日は曇り空の梅雨らしい日でした。
今年の染物は近所の河原に出て集めたオオキンケイギク。
この植物は外来種で、繁殖し過ぎて困っています。
それとくるみの葉っぱ。
玉ねぎの皮、
黄色のキハダ。
そして山葡萄。
今年もたらい一杯の混じり気なしの山葡萄ジュース百パーセントです。
それも手搾りの一番搾りです。
その中に惜しげも無く染めたい布を放り込みました。
もちろん一斉にですよ。
去年もお話ししたと思いますが、
天然の染物には
最初に入れた布にほとんどの色素が染み込んでしまう性質があります。
講座を受けにきている人が皆同じような色合いを出すためには
一斉に入れなければなりません。
そのことは去年も注意がありました。
ですからみなさん、たらいの上に手を突き出して
用意、どんと布を投げ入れました。
今年は紬の無地のスカーフに豆絞りでデザインを入れています。
いきなりだったので
いい案が思い浮かばず適当な豆絞りになっちゃった。
媒染は
山葡萄には梅酢。
あとはチタンの媒染液、銅の媒染液、アルミの媒染液、鉄の媒染液がありました。
チタン以外は家にもあるので
オオキンケイギクとくるみの両方をチタンで焙煎したら
同じようになってしまいました。
これはちょっと失敗だったかな。
どちらも綺麗ですが、
せっかくなら全色色合いの違う方が良かったかな・・・
もう少しよく考えてから媒染液を決めれば良かったのです。
考えが浅はかでした。